薬学部薬学科5年の中原実玖さん(生薬学分野所属)が、2023年1月8日~12日に米国サンディエゴで開催された国際産業微生物学会で、ポスター発表賞を受賞しました。
発表内容はCladobotryum属真菌が生産する抗生物質FR901483に対する自己耐性機構の解明です。
FR901483(1)はCladobotryum属真菌が産生する免疫抑制活性を有する天然物です。1の作用機序は免疫抑制剤のシクロスポリンやタクロリムスとは異なると考えられていますが、その詳細は明らかになっていません。これまでに我々は1の生合成経路を解明し、その過程で1の生合成遺伝子クラスター (frzクラスター) 中にプリン塩基のde novo経路の初発段階を担うアミドホスホリボシル転移酵素 (PPAT) をコードする遺伝子frzKが含まれることを発見しました。さらに本酵素が生産菌の1に対する自己耐性酵素として機能していたことから、1の標的タンパク質はPPATであることを解明しました。
発表内容はCladobotryum属真菌が生産する抗生物質FR901483に対する自己耐性機構の解明です。
FR901483(1)はCladobotryum属真菌が産生する免疫抑制活性を有する天然物です。1の作用機序は免疫抑制剤のシクロスポリンやタクロリムスとは異なると考えられていますが、その詳細は明らかになっていません。これまでに我々は1の生合成経路を解明し、その過程で1の生合成遺伝子クラスター (frzクラスター) 中にプリン塩基のde novo経路の初発段階を担うアミドホスホリボシル転移酵素 (PPAT) をコードする遺伝子frzKが含まれることを発見しました。さらに本酵素が生産菌の1に対する自己耐性酵素として機能していたことから、1の標的タンパク質はPPATであることを解明しました。
左:受賞発表; 中央:中原さん; 右:表彰状
(2023年1月25日)