左からカジイチゴ、クサイチゴ、ヘビイチゴの花 薬草園提供
カジイチゴ(構苺、梶苺、Rubus trifidus)は、バラ科キイチゴ属に属する。クサイチゴ(草苺、学名、Rubus hirsutus)は、バラ科キイチゴ属の落葉小低木で、別名、ワセイチゴ(早稲苺)ともいう。ヘビイチゴ(蛇苺、学名、Potentilla hebiichigo Yonek. et H.Ohashi)は、バラ科キジムシロ属に分類される多年草の1種である。いずれも静岡県立大学の薬草園で見られる。
イチゴという呼び名は、狭義では、オランダイチゴ属の栽培種であるオランダイチゴのことである。一般にイチゴ(苺)として売られているのは、ほぼすべてがこのオランダイチゴ系の実である。広義では、オランダイチゴ属 (Fragaria) 全体を指す。英語のstrawberryがこれに対応していると言える。バラ科オランダイチゴ属の半落葉性草本で、北半球の温帯に広く分布しているほか、ハワイ諸島や南半球のチリ中南部にも分布している。さらに最も広義では、同じバラ亜科で、狭義のイチゴに似た実をつける、キイチゴ属 (Rubus) やヘビイチゴ属 (Duchesnea) を含めることになる。これらを、ノイチゴと総称することがある。オランダイチゴ属の二倍体の種に、この総称に含まれているものがある。明治時代から広く日本国内各地で生産されるようになったオランダイチゴ属が日本語で「苺」と表記される。
イチゴという呼び名は、狭義では、オランダイチゴ属の栽培種であるオランダイチゴのことである。一般にイチゴ(苺)として売られているのは、ほぼすべてがこのオランダイチゴ系の実である。広義では、オランダイチゴ属 (Fragaria) 全体を指す。英語のstrawberryがこれに対応していると言える。バラ科オランダイチゴ属の半落葉性草本で、北半球の温帯に広く分布しているほか、ハワイ諸島や南半球のチリ中南部にも分布している。さらに最も広義では、同じバラ亜科で、狭義のイチゴに似た実をつける、キイチゴ属 (Rubus) やヘビイチゴ属 (Duchesnea) を含めることになる。これらを、ノイチゴと総称することがある。オランダイチゴ属の二倍体の種に、この総称に含まれているものがある。明治時代から広く日本国内各地で生産されるようになったオランダイチゴ属が日本語で「苺」と表記される。
カジイチゴの実
カジイチゴは、キイチゴの中でも大きく、木が2?3mになる。暖かい季候を好み、雪の少ない太平洋側で多く見られる。キイチゴ類では珍しく、棘はない。葉は梶の木に似ている。あまり枝分かれしないので、1本の木のように生える。地下茎を伸ばすので、増えると駆除には手間がかかる。 葉は緑色で大きく、15cm以上になる。花はノイバラ状、 実はオレンジ色の集合果でキイチゴの中では大型であり、上を向いている。食用となり、ジャムや果実酒として楽しむことができる。
クサイチゴの実
クサイチゴは背丈が20-60cmと低く、草本のように見えるが、実際は木である。生命力が強く、刈っても根から生えてくる。全体に短い軟毛が密生し、茎には小さい刺がある。葉は奇数羽状複葉で、花枝には3小葉、徒長枝には5小葉がつく。花期は3-4月で、花は白色で5弁花である。花弁は卵円形で、花の中央に雌蕊(めしべ)が多数あり、その周囲にやはり多数の雄蕊(おしべ)を持っている。果実は大型で赤く熟し、食用となり、酸味は少なく、とても甘い。中国、朝鮮半島、日本に分布し、日本では、本州、四国、九州と広く分布し、林地で普通に見られる。
ヘビイチゴの実
へビイチゴの和名の語源には諸説がある。実が食用にならずヘビが食べるイチゴ、ヘビがいそうな所に生育するイチゴ、イチゴを食べに来る小動物をヘビが狙うことからなどの説であり、どれもなるほどと思わせる。俗に毒があるという説があり、「ドクイチゴ」と呼ばれることがあるが、実際は無毒で、私も食べてはみたが、まったく美味しくない。
ジャムに加工した人もいる。野草仲間で料理に使ってみた人もいるが、要するにスカスカで味のない実なので、添加した調味料の味そのものになるようだ。
ジャムに加工した人もいる。野草仲間で料理に使ってみた人もいるが、要するにスカスカで味のない実なので、添加した調味料の味そのものになるようだ。
全草や果実を乾燥させたものは生薬として利用される。中国では全草を熱、咳、喉の痛み、下痢などに用いる。民間ではかゆみ止めに用いる例がある。農薬のない場所の赤い実を選んでホワイトリカーに漬ける。要するにヘビイチゴの焼酎漬けであるが、夏に向かって漬けておいて、虫に刺されたときの妙薬と言われている。
なお、静岡県はイチゴの収穫量で国内上位である。久能山の石垣苺栽培がよく知られている。「章姫」が有名であったが、今では人気品種の「紅ほっぺ」栽培に切り替わり、さらに、「きらぴ香」の栽培も増えている。石垣苺の創始者は川島常吉だという。明治維新の後、彼は宿屋「福島屋」を廃業して久能山東照宮に奉仕した。明治29年に松平健雄宮司より託された苺苗を玉石の間に植えた。温室の無い時代に地道な観察と研究の末、冬にもかかわらず石の輻射熱で苺を栽培することができて、甘く香りのある実をつけることが実証された。軌道に乗るまでには20年の歳月を要した。玉石による石垣栽培の玉石垣が保存されている。当時は、波の大きな時や雨が降った後に、我先にと海や川原で石を拾い集めて石垣に積み上げていたという。定植後には木桶で水を運び、ジョロで灌水する作業が毎日数回で、非常な重労働だった。苺の販売も天秤で担いだり荷車に載せたりして、静岡市内まで出荷した。栽培が増えて玉石を入手することが難しくなり、コンクリート板が考案された。これで石垣栽培の面積は急激に増加し、昭和14年頃に最盛期となった。
2022年4月10日、日曜日、東京から社長職を務めている女性たち12名の団体が静岡駅に到着し、貸し切りバスで登呂遺跡を見学した後、苺狩りを楽しんだ。その時の様子は「静岡の大地(13)」で紹介している。
私の住んでいる県立大学威廉希尔中国官网_世界十大博彩公司_中国体彩网官方推荐公舎の庭にもカジイチゴがある。ずっと放置されているので、上に述べたように繁殖している。2022年5月14日の朝まで大雨だったが、雨が上がって庭に出てみると、花も実もあって撮影できた。花の終わった後がしぼんでしまって実があまり付いていない。付いても食べられてしまうので、まだ味わうところまでたどり着いてはいない。
なお、静岡県はイチゴの収穫量で国内上位である。久能山の石垣苺栽培がよく知られている。「章姫」が有名であったが、今では人気品種の「紅ほっぺ」栽培に切り替わり、さらに、「きらぴ香」の栽培も増えている。石垣苺の創始者は川島常吉だという。明治維新の後、彼は宿屋「福島屋」を廃業して久能山東照宮に奉仕した。明治29年に松平健雄宮司より託された苺苗を玉石の間に植えた。温室の無い時代に地道な観察と研究の末、冬にもかかわらず石の輻射熱で苺を栽培することができて、甘く香りのある実をつけることが実証された。軌道に乗るまでには20年の歳月を要した。玉石による石垣栽培の玉石垣が保存されている。当時は、波の大きな時や雨が降った後に、我先にと海や川原で石を拾い集めて石垣に積み上げていたという。定植後には木桶で水を運び、ジョロで灌水する作業が毎日数回で、非常な重労働だった。苺の販売も天秤で担いだり荷車に載せたりして、静岡市内まで出荷した。栽培が増えて玉石を入手することが難しくなり、コンクリート板が考案された。これで石垣栽培の面積は急激に増加し、昭和14年頃に最盛期となった。
2022年4月10日、日曜日、東京から社長職を務めている女性たち12名の団体が静岡駅に到着し、貸し切りバスで登呂遺跡を見学した後、苺狩りを楽しんだ。その時の様子は「静岡の大地(13)」で紹介している。
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静岡県立大学威廉希尔中国官网_世界十大博彩公司_中国体彩网官方推荐公舎の庭のカジイチゴ
木苺の種噛む音を愉しみて 飯島晴子
国分寺へ道曲り行く蛇苺 和夫
地図に書きとむ木苺の花の崖
木苺の花や仏師の住む館
尾池和夫
国分寺へ道曲り行く蛇苺 和夫
地図に書きとむ木苺の花の崖
木苺の花や仏師の住む館
尾池和夫
静岡の大地を見る(13)
/guide/outline/oike01/ground13/
薬学部の薬草園サイトはこちらからご覧ください。
https://w3pharm.u-shizuoka-ken.ac.jp/~yakusou/Botany_home.htm
キャンパスの植物は、食品栄養科学部の下記のサイトでもお楽しみいただけます。
https://dfns.u-shizuoka-ken.ac.jp/four_seasons/
/guide/outline/oike01/ground13/
薬学部の薬草園サイトはこちらからご覧ください。
https://w3pharm.u-shizuoka-ken.ac.jp/~yakusou/Botany_home.htm
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https://dfns.u-shizuoka-ken.ac.jp/four_seasons/
下記は、大学外のサイトです。
静岡?久能苺狩り組合
http://www.kunou-ichigo.com/history.html
静岡新聞「まんが静岡のDNA」の記事でも薬草園を紹介しました。
https://www.at-s.com/news/article/featured/culture_life/kenritsudai_column/742410.html?lbl=849
静岡?久能苺狩り組合
http://www.kunou-ichigo.com/history.html
静岡新聞「まんが静岡のDNA」の記事でも薬草園を紹介しました。
https://www.at-s.com/news/article/featured/culture_life/kenritsudai_column/742410.html?lbl=849